植物は、決まった季節に芽吹き、開花し、落葉するなどの季節現象(フェノロジー)を示します。 花芽は、日出から日没までの昼の時間(日長)の季節変化に応答して形成されま …
昨日ジベレリンについて書きましたが、ジベレリンは種子の発芽の時にもとても重要な働きをする植物ホルモンです。これをジベレリンによる「休眠打破」と言います。 今日は同じ休眠打破でも季節がら桜の「休眠打破」(桜はどうやって開花するか)について書いてみたいと思います。
植物の知恵と戦略 ⑤ チューリップの花の開け閉めの疑問; 植物の知恵と戦略 ④ 花の色の不思議; 植物の知恵と戦略 ③ 開花のメカニズム; 植物の知恵と戦略 ② 植物が“時”を認識する仕組み; 植物の知恵と戦略 ① フクジュソウのニッチな生き方 植物季節の発生メカニズム. シロイヌナズナで解明された開花のメカニズムは、イネやコムギなど重要な作物を含めた多くの植物種でも同様に保存されていることがすでに分かっています。
植物は種々の光条件を感知して成育する。赤色光と遠赤色光を感じるフィトクロム (Phytochrome) は,花芽の分化にも関係している。 短日植物は,花芽分化に十分な暗条件を与えても,暗期の途中で光を与えると催花しなくなる (光中断) 。 花芽が分化する条件には、(1)温度条件(高温と低温)、(2)日長条件(長日と短日)、(3)温度や日長とは無関係に、植物体が一定の大きさになったら花芽を分化し、トウ立ち、開花するものに大別されます。 〈温度が関係〉 植物が特定の季節に花を咲かせるのは,多くの場合,花芽形成が日長や温度によって 決定されるからです。 花芽が形成されますと,生長して蕾となり,開花します。 植物が一定期間低温におかれることで、花芽分化する現象。 ①種子春化 吸水した種子が低温に反応して花芽分化する。 ダイコン、カブ、ハクサイなど ②植物体春化 植物体がある程度の大きさになってから低温に反応して花芽分化する。 これまで、植物は適当な日長を受容すると、葉で何らかの物質をつくり、その物質が維管束(篩管)を通って芽に運ばれて、芽における花芽の形成を促すと考えられてきた。
長日植物・短日植物 開花の準備は、夜の長さの変化を感じ取って始まる。 夏至を境に夜が長く日中が短くなると開花の準備が始まるのが夏から秋咲きなどの短日植物であり、冬至を境に昼が長くなると開花の準備がされるのが春咲きからの長日植物となる。