今回は統計ソフトSPSSを使った正規性の検定(Shapiro-wilk(シャピロウィルク)検定)の方法と結果の見方,結果の解釈の方法について解説させていただきます.パラメトリック検定・ノンパラメトリック検定を選択する上で正規性の検定は必須ですので確実におさえておきたいところですね. 検定の種類と選択方法 平 均 値 ・ 代 表 値 パラメトリック検定 母平均の検定 1標本t検定 2群の平均値の差の検定 対応のない場合 2標本t検定 対応のある場合 対応のある2標本t検定 3群以上の平均値の差の検定 1要因対応なし 1元配置分散分析(対応なし) 1要因対応あり 1元配置分散分析(対応あり) 統計学的検定の中で、一番有名といっても過言ではないt検定。 今回の記事では、t検定をspssで実施する方法を解説します。 医薬研究でよく用いられるspssの使い方を、ぜひ学んでみてください。
ビジネスの事例をまじえて、統計分析で活用されるF検定,t検定についてご説明します。F検定は、2つのデータ群のばらつきが等しいか(等分散)を検定します。等分散であるか、ないかで2つのt検定を使い分けます。t検定では、2つのデータ群の母集団の平均が等しいかを検定します。 f検定 (等分散の検定) f検定(等分散の検定) まず「等分散とは?」であるが、漢字を見て分けるとおり等しく分散しているということである。つまり、それぞれの群の分布の形が似ているということである。 下にいくつかの例を示す。 2群の差の検定とは、A群とB群で結果に差があるかを比べるものです。例)喫煙群と非喫煙群で肺活量に差があるかどうか比べる・・・など このように単純な比較に思えても、データによって選ぶべき検定方法が違います。2群の差の検定方法の選び方をフローチャートで示します。 ①まずは比較したいデータが「比率尺度」か「間隔尺度」かを確認します。MRCやMMTなど、順序ではあるが間隔が一定ではない尺度である「順 …